代表取締役社長(CEO) 昆 明日香
【経歴】
1999年 上海外国語大学 経済学部卒
1999年 三菱電機(中国)入社 SE、コンサルティング業務に従事
2003年 アクセンチュア入社 コンサルタントとして企業戦略策定に従事
2007年 メディビックグループ入社 新規事業部長として事業開発およびベンチャー投資を行う
2010年 ケンコーコム入社 中国事業部長として中国ビジネス立ち上げを統括
2015年 ウィーンゴー創業 代表取締役就任
―― ウィーンゴーが目指すビジョンについて教えてください。
「日本」を中国へ、「中国」を日本へ、と商品と限りなくサービスや文化等を紹介し、浸透、拡大、定着させる力を持つ、一番プロフェッショナル且つ信頼される会社に成長していく。
ついでに、価値観も
日中間の取組を通じて、国際文化を好きな人にアジアでの活躍舞台を提供し、アジアを中心とした特有な価値をみんなで創造したい。
―― 実際にはどのような支援を提供されていますか?
・社員の育成を最重要視している。
社員一人一人がスキル、能力、経験を持つプロフェッショナルなビジネス人材に成長させるために、日々研修や、「やらせる」チャンスを与えている。やった後のフォロー、フィードバック、訂正もしっかり行い、一つ一つの仕事を深く理解させるのに力を尽くす。
・チーム力を育てる。
チームでチャレンジをし、チームで成功、失敗、反省をする文化を深く定着させている。一人の力よりはチームを重要視するように強調し、制度にも反映している。
・目標及び評価制度を確立させる。
目標(短期と長期)を明確にしている。個人のだけではなく、チーム及び会社の目標もみんなで共有し、理解した上で仕事に取組んでもらう。評価制度を目標と強く繋げて、目標を達成できれば必ず評価されるように制度で定着させている。
・信頼を培って創造力、行動力、向心力を作る。
会社から社員への信頼を示し、社員から会社への信頼を徐々に育てていく。その双方の信頼感を培っていくことで、社員やチーム及び会社全体の創造力、行動力、向心力を築いていく。
―― ウィーンゴーの強みはどこにあると思いますか?
・ウィーンゴーはプロである。
ウィーンゴーはベンチャーでコンパクトな組織でありながら、仕事の仕方やアウトプットに対するコミットはすべてプロフェショナルである。
・ウィーンゴーは長期的なパートナーになる。
ウィーンゴーはチームの力で、仕組みを通して成果を作り上げるため、一時的な効果ではなく、長期的、持続的な成長や成果を追求する。
・ウィーンゴーは柔軟性がある。
ウィーンゴーはコンパクトな組織で、常に柔軟な意識を持って最新の市場情報を取り入れ、いつでもやり方や、チームの編成等に変化をもたらす準備をしている。
・ウィーンゴーは自由で創造力を持っている。
ウィーンゴーは従来の考え方、習慣などを捉えずに、常に自由な発想を推奨し、個人個人からチームまで新しいチャレンジをし続けていく。チャレンジ→失敗→修正→再チャレンジの繰り返しで新たな成果を創り上げていく。
―― 最後に、これからの展望をお聞かせください。
ウィーンゴーは、強い力で成長し続けるが、どんなステージになっても初心を忘れず、日本・中国や世界のビジネスパートナーから、社員一人一人まで、みんなでWin-winの関係を作ってGoする、という会社であり続ける。
取締役 (CFO) 畔上 淳
【経歴】
三洋電機の経営戦略部門にて副社長直属の部下として、M&Aを中心に、中長期戦略立案、組織再編などのプロジェクトを経験。
ファーストリテイリングに入社し、コントワー・デ・コトニエの日本法人の設立チームに参加する。設立後も管理部門の責任者として携わり、事業黒字化を達成する。
健康関連商品のEコマースを手掛けるケンコーコム(東証マザーズ上場(当時))にて管理本部長を務め、ファブリカ(ラコステジャパン)の財務経理マネジャーを経て、ホットランド(銀だこ)に入社。経営管理本部長として、経理財務、総務、法務、システムのマネジメントに加えて、上場直前期にコールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン、大釜屋(たこ焼きチェーン)の買収及び買収後の支援を行い、上場に成功。
―― まずは、ウィーンゴーのCFOとしての現在の役割について教えてください。
私はCFOとして、管理部門全体、具体的には経理財務、人事総務等を統括しています。経営陣の一員として、財務面から会社全体の持続的成長を支えることが私の主な役割です。
日々の資金繰り管理や金融機関との交渉を通じて、会社の健全な財務基盤を維持するとともに、事業拡大に必要な資金調達や条件交渉も担っています。また、中国越境ECならではの多様なリスクを把握し、リスクに対処しています。
―― 日本と中国を結ぶビジネスモデルにおいて、CFOの立場から見た特徴や強みは何でしょうか?
ウィーンゴーの最大の強みは、日本と中国両方の視点でビジネスを展開できる点です。役員・スタッフの多くが日本企業での勤務経験を持ち、単なる中国流ではなく、日本の商慣習や品質基準も理解しています。これにより、BtoC・BtoB両面で柔軟かつ信頼性の高いサービスを提供できる体制を実現しています。
――ウィーンゴーの「越境物流最適化支援」も注目されていますが、財務的な視点から見た意義とは?
長年の中国越境ECの物流経験を活かし、直送モデルや保税区モデルなど多様な物流手段を駆使しています。中国物流は配送途中で止められるリスクが高い中、ウィーンゴーの物流は安定しており、売上回収リスクを低減することができます。こうしたリスクを最小限に抑えることは、クライアントのキャッシュフローの安定と顧客満足度の向上につながっています。
―― アジア経済の動向は日々変化していますが、財務戦略として重視している点は?
資金確保とリスク管理を重視しています。短期的には、流動性の確保、取引条件の改善、長期的には、販売ルートの多様化、投資対効果の検証、資金調達・資金繰り改善オプションの確保、契約によるリスク低減を意識しています。
取締役 (COO) 馬 辰暉
【経歴】
2007年 東京学芸大学大学院 教育学研究科 修了(教育学修士)
2007年 楽天株式会社 入社 情報システム開発・グループコアサービス部
プロデューサー/プロジェクトマネージャー(~2015年)
―― 現在の役職・立場で、大切にしていることや意識している価値観は何ですか?
「顧客の満足がビジネスの成功につながる」という信念を軸に、販売戦略を構築しています。少人数規模のベンチャーであるため、スピード感がかなり重要ですが、一方でお客様との信頼関係は丁寧に築くことが不可欠。数字だけを追うのではなく、「なぜこの商品が市場に必要とされるのか」をチーム全員で深く理解し、共感できる販売を意識しています。また、創業メンバーとして、社内の「挑戦する文化」を守ることも大切にしています。
―― 今の仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?
2つの瞬間があります。1つは、お客様から「売れ行き好調で拡大していきたい」という声をいただいた時。特に初期の頃から支えてくださったお客様の成長を、私たちの商品とサービスが後押しできている実感は何物にも代えがたいです。もう1つは、販売チームのメンバーが自らアイデアを形にし、成果を出した時。ベンチャーでは全員が「当事者」として成長できる環境づくりが肝心ですから。
――これからの会社や事業について、どんな未来を描いていますか?
現在のニッチ領域での実績を土台に、3年後には業界の「当たり前」を変える存在になりたいと考えています。そのためには、販売だけでなく、代理ブランド全体がいかに市場に浸透できるかの価値提供が必要です。例えば、プロモーション手法はメジャー・マイナー問わず、可能性があれば積極的にトライアルとレビューを繰り返して、成功事例に導いていき、既存の枠組みもアップデートし続けます。小さな会社だからこそ、「スピード×柔軟性」で大企業が真似できない価値を生み出せると信じています。
―― オフの時間や休日は、どのように過ごされていますか?
登山、サイクリングと音楽鑑賞でリフレッシュしています。山頂に到達すると、根強く登り続けることの大事さを実感でき、山頂で得た「視座の高さ」は、ビジネスにおける俯瞰的な思考と判断にも役立つと感じています。また、音楽を聴くことで頭をリフレッシュができ、経営において固定観念にとらわれないことを心がけています。ただ、休日でも頭から会社のことは離れません(笑)。街中で自社が取扱商品を見かけると、つい写真を撮ってチームに共有してしまいます。
取締役 (COO) 張 柏喬
【経歴】
2009年 北京理工大学 情報通信システム専攻 修了(工学修士)
2009年 楽天株式会社 入社 情報システム開発(~2013年)
2013年 株式会社GU 入社 商品計画担当(~2016年)
取締役 (CIO) 鞏 曉悦
【経歴】
2010年 大連理工大学 ソフトウエア工学 学士 卒業
2014年 ABeam Global Development Centre 入社
2016年 ウィーンゴー株式会社 入社
―― 現在の役職・立場で、大切にしていることや意識している価値観は何ですか?
私の役割は、越境ECの業務が円滑に進むように、システム、物流、通関の各面での安定性を確保することです。
特に、これらの分野は国際取引の根幹を成す重要な要素であり、リスクを最小限に抑えながら継続的に業務を行っていくことが求められます。
長期的に安定した運営を続けることが最も重要であり、そのためには常に改善とリスクマネジメントに努め、環境変化にも柔軟に対応していくことを意識しています。
―― 今の仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?
現在の仕事でやりがいを感じるのは、倉庫の出荷件数が記録を超えたときや、お客様から高い評価をいただいたときです。
これらの成果は、チーム一丸となって努力した証であり、大きな達成感を得られます。
また、チームメンバーがどんどん成長し、一つひとつの目標を達成していく様子を見ることも非常に励みになります。
さらに、システムが無事にリリースされて安定的に運用でき、その結果売上に貢献できたときも大きな喜びを感じます。
こうした様々な成果が積み重なることが、自分の仕事に対するやりがいの源泉です。
――これからの会社や事業について、どんな未来を描いていますか?
これからの会社や事業については、グローバルな環境変化に柔軟に対応しつつ、さらなる成長と持続可能性を追求していきたいと考えています。
越境ECの領域では、デジタル化やテクノロジーの進化を活かし、お客様により良いサービスを提供し続けることが重要です。
また、システムや物流、通関の面での効率化と安定性を高め、リスクを適切にコントロールしながら、長期的に見て信頼される企業を目指します。
最終的には、海外市場でのプレゼンスを高め、新しい市場やビジネスモデルにも積極的に挑戦し、持続的な成長を実現したいと考えています。
―― オフの時間や休日は、どのように過ごされていますか?
私はワークライフバランスを重視しています。オフの時間には、家族や子供と過ごすことを大切にしています。
また、友人と食事やお酒を楽しんだり、旅行や温泉に出かけて一日ゆったりと癒しとリフレッシュの時間を取るよう心掛けています。
こうした時間を過ごすことで心身ともにリフレッシュでき、その後は仕事により集中して取り組むことができると考えています。
Director 手塚 健
【経歴】
1996年 新潟大学法学部 卒業
1996年 藤井産業 株式会社
1998年 Randstad 広告企画部長・中国事業室マネージャー、子会社取締役
2013年 JAC Recruitment 海外進出支援室 コンサルタント
2016年 Oaklawn Marketing (ShopJapan) Global Expansion Div. Business Development Manager
2018年 ウィーンゴー入社
―― 現在の役職・立場で、大切にしていることや意識している価値観は何ですか?
株式会社エィチ・ケイでは、海外の商品を日本市場に展開する事業に携わっています。その中で特に大切にしているのは、海外のパートナーと信頼関係を築き、長期的な視点でお互いに価値を生み出せるWin-Winの関係を築くことです。
海外のパートナーは、日本の市場や商習慣について十分に知らないことも多いため、こちら側が「なぜそのやり方が必要なのか」「どうすれば日本の消費者に届くのか」といった背景や構造を丁寧に説明し、理解のギャップを埋めていくことを心がけています。単なる取引にとどまらず、互いの文化や考え方を尊重しながら、信頼を積み重ねていくことを大切にしています。
―― 今の仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?
まだ日本に紹介されていない海外商品の販売をゼロから企画し、市場に届けていくプロセスそのものに、大きなやりがいを感じています。どんなふうに伝えれば日本のお客様に響くのか、どんな販路が適しているかを一つひとつ考え、実行していくのは簡単ではありませんが、その分、商品が実際に受け入れられた時の喜びはひとしおです。また、海外のメーカーから「日本での展開は君たちに任せたい」と言っていただけた時は、信頼の橋渡しができたという実感があり、国を越えた価値づくりに関われていることを誇りに感じます。
――これからの会社や事業について、どんな未来を描いていますか?
世界にはまだまだ日本で知られていない素晴らしい商品やブランドがたくさんあります。それらを、単なる“輸入品”としてではなく、日本の暮らしの中に自然に根づく存在として紹介していきたいと考えています。我々の事業としても、国境を越えた価値のやり取りをもっと柔軟に、もっと面白くできるチームになっていけたらと思っています。将来的には、海外のブランドが日本市場に展開しようとする際には、真っ先に声がかかるような会社になりたいと思います。
―― オフの時間や休日は、どのように過ごされていますか?
オフの時間は、友人たちと集まってボードゲームをしたり、けん玉で遊んだりしてリラックスしています。アナログな遊びには、その場の空気や人との距離感を楽しめる魅力があり、普段PCに向かって仕事をしているので、いい気分転換になりますね。また、休日は家族と一緒に買い物に出かけたり、公園をウォーキングしたりのんびり過ごすことが多いです。仕事では海外のパートナーとのやり取りなどで情報量が多いぶん、オフではシンプルでゆったりとした時間を大切にしています。
